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本屋さんに行けば、小学校お受験対策の問題集や参考書(?)手引書の類がたくさんあるのをご存知でしょうか。
それを手にとって開いてご覧になった事、ありますか?
実はここには、「幼児教育の原点」があるのです。
つまり、幼児がこれから大きく成長していく上で、必要な要素を全て含んでいる、つまり「宝の山」と言っても過言ではない物が詰まっています。
具体的に例を挙げると、言語や記憶、推理に常識と言った、こくごや生活面の問題や、量・位置・数・図形などのさんすうに関わるような問題が、主に出題される傾向にあり、その一問一問が日常に深く関わっているのです。
その中の「記憶」を例に取ると、問題はさらにお話の記憶や図形の記憶、色の記憶、位置の記憶、具体物の記憶などなどと細分化されます。
私事ですが、高校で、文系であるにも関わらず、センター入試で必須だからと、泣く泣く理科I の物理を勉強させられた経験があります。
はっきり言って、この時の物理、何も覚えてません!(断言)しかも、覚えてなくても判らなくても、私の人生において何の支障もありません!(さらに強く断言!)
この様に、高校での勉強は、人生に大して役に立たない物も多いと思うのですが(極論で申し訳ありませんが・汗)、こと小学校お受験の勉強に関しては、その無駄が全くない所が素晴らしいと思っています。
また意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、小学校お受験の対策に関しては、小学校入学後の学習内容の先取りは必要ない事が大前提です。
イメージ的に、ひらがなやカタカナ、漢字まで勉強させていないといけないのかしら??とか、足し算引き算は、2ケタくらいは出来ないといけないの?
なんて思っていらっしゃる方もおられると思うのですが、その様なご心配をされなくても大丈夫です。
基本的に、文字や数字を「読む・書く」と言うのは、文部省の教育課程において、小学校入学後に習得するものとなっていますので、小学校お受験の問題にそれらが出題される事は(ほとんどの小学校では)まずないと言って良いと思います。
(とは言え、お受験されるお子さん達は、字も読み書きできる子が大半ですので、余裕や意欲があるのであれば、どんどん学んでおいて構わないと思います。)
出題のされ方としては、お話問題は、問題文を受験生が目で見て読むのではなく、全て試験官が口頭で説明するか、テープや校内放送で読み上げられます。
数の問題では、「数字」は用いられずに、全て具体物(○の数であったり、手の指の本数の絵であったり、様々)で表現されます。
筆記用具も、基本的には(不正を防ぐ為)全て学校からの貸与で行われますので、何も準備する事なく受験に臨む場合が多いと思います。
(これに関しては、学校それぞれで違いますので、募集要項や願書などの注意書きをよく読んで下さいね)
ここまで書くと、世の中には必ず、
「小さな子供に受験のストレスを与えてかわいそうだ!」
「勉強だ塾だお稽古事だ、と小さな頃から押さえつけるなんて、とんでもない!」
「有名小学校に入学させたい、単なる親のエゴだ!」
etc etc
と、猛反発される方がいらっしゃいます。
果たして本当にそうなのでしょうか?
今、ストレスと言う言葉が出ましたが、適度なストレスは成長に不可欠だと私は考えます。
例えば、子供を育てた経験のある方なら誰しも思い当たる事があると思うのですが、ハイハイを始めたばかりの赤ちゃん(生後半年以降くらいの乳児)って、やたらと「紙」を食べませんでしたか?
我が家の二人の子供はとにかく新聞の「チラシ」が好きで、多分手に取った時に握るとカシャカシャと音がするのが興味深かったのだと思うのですが、この時期の赤ちゃんは目で見る視覚よりも、手で触る触覚の方が発達しているので、何でも口に入れて確認しようとしますよね。
それで、口に入れてべちゃべちゃとなめていると、だんだんと溶けて小さくなって、その内に「ごっくん」しちゃってました。
そんな時、どうしたら良いのでしょうか?(どうしていましたか?)
当然、
「これはマンマじゃないからね〜〜食べないよ〜〜はいお母さんにちょうだい
ね〜〜(*^_^*)」
って取り上げていたと思います。
そうすると、赤ちゃんは自分が気に入ってペロペロなめていた大事な物を取られたんだから、驚いて怒って泣き出します。
これ、嫌な事をされて、ストレスで泣いているんですよね。
「赤ちゃんが楽しんでいる物を取り上げるなんて、そんなストレスを与えて可哀相だ!」
「紙を食べたって、下痢するくらいだから大丈夫、親のエゴだ!」
なんて怒る方は(多分)いらっしゃらないと思います。
こんな風に、子供が成長していくのを正しく導くのが親の努めだと思います。
その際に、間違っている事は「それは違うよ」と教える際に生じるストレスは、それが適度なものであれば(過度であってはいけないですが)必要だと思います。
上の例で説明すると、紙を優しく取り上げて、食べ物じゃないから口に入れたら駄目よ、と教えて、それがまだ上手く理解できずに泣くストレスは、赤ちゃんが食べ物以外の物を口にしないと言う事を学ぶ上での必要なストレスだと思います。
この時、赤ちゃんを大声で怒鳴って、手を上げて叩いて教えるのは、もちろん過度のストレスであって、絶対にあってはならない事だというのは、もうご説明するまでもありませんね。
私が理想とする子供像、それは
「自ら学んで行ける子供」
です。
自ら学んで行ける子供とは、「学ぶ事は楽しい」「勉強する事は嬉しい」と言った感性を持っている子供と言い換えることが出来ると思います。
つまり、「学習することに興味を持てる子供」ですね。
親や先生から言われて、いやいや勉強するのではなく、自分が自ら学ぶ意欲を持って自己啓発していけるように育てたいと思っています。
これはいくら口で説明しても、頭で理屈で分かろうとしても無理だと思います。
幼児期の、見るもの聞くもの全てが新鮮で興味深い時期にしか、この感性は育てられないと思っています。
ですから、逆を言えば、幼児期にこういった学ぶ事に前向きな感性を育まれている子供は、小学校入学後も中学校・高校・大学へ進学後も、ずっと自分で自ら楽しく前向きに学び続けていけるのではないでしょうか。
また、受験と聞くと、どうしても順番順位を気にして、他者との壮絶な競争といった殺伐としたイメージが付いて回りますが、小さい内はあまりそう言った事を重視する必要はないと思います。
(将来的には他者との関係で切磋琢磨する事も必要になると思いますが)
少なくとも、小学校低学年の内は、勉強すると言う事は自分との競争である、と思っています。
「昨日より、一歩でも二歩でも前進した自分でありたい」
と、努力できる子供になって欲しいと願っています。
昨日より、字がキレイに書けた、縄跳びが多く飛べた、わが子プチは毎日学校から帰ると、こんな風に私に報告してくれています。
昨日より、ダンゴムシをたくさん見つけた、お弁当が全部食べられた、でも何でも良いのです。
お子さんの前進を、一緒に発見して喜んであげて下さいね。
さて、それではどうやって「自ら学んで行ける子」にするのか、お受験との関係は?と思われていると思います。
私はその為の指針として、お受験の問題が最適だと考えています。
受験する、しないは関係なく、問題のみを使用するのです。
つまり、お受験の問題を通して、自分の子育てにおいてこんな事をプラスしてやってみよう、とか、こう言う時にこんな風に接してみよう、とか、いろいろな気付きが得られると思います。
決して、お受験の問題を解いて、「これが出来ない!」「これがダメだ!」とマイナスに捉える必要はありません。
小学校入学までに、これくらいの事が出来ると合格点(と言うと点数崇拝者のようで嫌なのですが・・)の目安にすれば良いと思います。
そして、お受験の問題が出来るようになる過程で、どんな風に声かけをするかまた身近なものを使いながら、いかに将来の学習への礎を作っていけるか、そこが母親、父親他の周りの大人たちの力の見せ所だと思っています。
例えば、お受験には良く「季節と行事」の関連付けが出題されます。
問題例として、次の問題を挙げます。
■ 問題・季節と行事
上下に三枚づつ絵が並んでいます。
関係のある絵を,上と下とでむすんで下さい。
(上,左から順に)
七夕の笹飾り 雪だるま 桜の花・入学式
(下,左から順に)
いちご スイカ みかん
これを解くには、まず「七夕」→「夏のもの」→「夏の果物って?」→「スイカ」と、思考が巡らなくてはいけません。
同じように、「雪だるま」→「みかん」、「桜の花・入学式」→「いちご」と正解を導き出す事は、5歳6歳の子供にとって容易いことではありません。
それではフラッシュカードを使って、やみくもにカード通しを結び付けて暗記させて、条件反射のように正解が出せるようにすれば良いのでしょうか?
ナンセンスですね。
しかし、日々の生活の中で、7月7日が近くなった時に、織姫と彦星の話をして、一緒に笹の葉飾りに願いを付けて(各家庭では難しくても、地域や幼稚園・保育園での行事に参加するなりして)意識的に体験させてあげているとどうでしょうか。
また、最近は果物も温室栽培や輸入品で、ともすれば「旬」と言った季節感が失われがちですが、こういった行事の際に、旬の果物スイカを食べて(あるいは店頭で見て)、「スイカは夏の果物なんだね、七夕の頃や海水浴なんかで食べたら甘くておいしいよね。」
などと意識的に話題にしているとどうでしょうか?
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